Q. 授業で、ICT機器が急に動かなくなりましたが、どのように対処するべきですか

概要

授業中に、ICT機器が急に動かなくなったという場合への対処方法は、危機管理の考え方が参考になります。

事例

授業中に、ICT機器が急に動かなくなったというのは、予期しないことや予想しないことですので、通常の心理・行動・感情を制御することが困難になります。ここでも、危機管理の考え方が参考になります。つまり、常に、最悪のことを考えて対処なり準備をしておく、ということを心がけておくことが必要です。

ICT機器が動かなくなる原因として、教員自身の機器操作が原因である場合には、機器操作に習熟し、そのようなことが起きないように注意する必要があります。PCを利用している時に、複数のアプリケーションを同時に立ち上げてしまい、途中でフリーズしてしまう、というのはよくある事態です。PCを強制的に終了して再起動する方法にも慣れておきましょう。ライブでインターネットに接続している最中に、動かなくなってしまうということもよくある事態です。ライブでインターネットに接続しないことは、必要なことと思われます。

一方で、ICT機器が動かなくなる原因として、教員の操作以外のことが原因のこともあります。プロジェクタのライトが切れた、急に停電した、というのを避けるのは教員個人では困難です。この際には、あわてずに、技術スタッフの支援を頼みましょう。
このようにICT機器が動かなくなることには、バックアップを整えておくことで、ある程度の対処が可能になります。たとえば、授業の資料は、USBメモリと紙媒体というように複数のメディアで用意しておくことができます。授業中に、ライブでインターネットにつなげることは避け、自分のPCにスクリーンショットを保存しておくとか、関連ファイル全体をダウンロードしておくことができます。

また、どうしてもライブでインターネットに接続しなければならない場合には、技術スタッフなどの支援を想定しておくとか、インターネットの接続が遅くなったり切れたりすることを想定して授業計画に組み込んでおくことも必要になります。

(高橋 秀明)

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最終更新日 : 2012年3月29日