プレゼンテーション資料は、シンプルに作成させることがポイントです。また、発表時には、「原稿をそのまま読ませない」「発表時間は守るようにさせる」「聞きやすい話し方を意識させる」などが重要です。
●プレゼンテーション資料作成時の指導のポイント
プレゼンテーション資料作成の基本は、「パソコンでのプレゼンテーションスライドはシンプルに作る」ということです。文字を入れすぎると、読むのも大変ですし、読んでいる途中で次の画面に切り替わってしまう可能性もあります。キーになる言葉や文章のみを入れるように指導しましょう。また、見やすい配色の指導も重要です。色の組み合わせには十分注意させましょう。パソコンの画面上でははっきり見えていても、プロジェクタなどで投影すると見えにくいことがよくあります。できれば一度、本番と同じ部屋、同じ機器で試すようにさせましょう。
●発表のイメージを持たせる
紙の資料を配布して良いのか、黒板を使っても良いのかなど、念のために確認させておいた方が良いでしょう。また、パソコンでの発表の場合、プロジェクタやデジタルテレビに接続して事前テストを行うなど、発表のときにあわてないように指導しましょう。
●原稿をそのまま読ませない
発表の際に重要なのは、用意した原稿の棒読みにならないようにすることです。原稿を読んでいると顔が上がらず、聞き手がどのように聞いているかを確認できませんし、何より、思いが伝わりません。原稿はメモ程度にさせ、聴衆の顔を見て話が出来るよう指導しましょう。
●発表時間は守るようにさせる
わかりやすく発表しようとしたというのは、発表時間がのびてしまった理由にはなりません。重要なのは、「規定時間内でどれだけわかりやすく発表するか」ということです。そのためには、時間配分を十分に考え、必ず本番と同じように練習して、何分かかるのかを確認するようにさせましょう。
●聞きやすい話し方を意識させる
「大きな声で」「はっきり」「適度な速さで」は、言うまでもなく重要です。しかし、簡単そうでなかなかできません。本番の前に、学生同士で練習をさせましょう。場数が少なければ誰でも不安を感じます。ですので、練習を繰り返すようにさせましょう。「どういう発表が聞きやすいのか」「何が有効で何がダメなのか」を考えながら練習させることが必要です。
●まずは自身のプレゼンテーション力を磨く
学生に指導するには、自身のプレゼンテーション力の向上も重要です。「プレゼンテーションソフトの効果的活用法1」、「図解で「見せる」プレゼン資料2」、「ハイパーリンクを用いたプレゼン資料のナビゲーション3」、「プレゼンテーションスライドは控えめに4」、「学生に対する資料の提示5」、「プレゼンシートづくりの工夫をする6」、「具体物の提示、板書や口頭での説明と映像の提示のバランスを工夫する7」、「授業に効果的なビジュアルを使用したいのですが、どのような方法がありますか12」を参考にしてみてください。また、聞く側の配慮点を示した「映像を見せる際に気づいたことを付箋紙に書かせる8」や、「ティームティーチングによるプレゼンテーションの指導9」、「作品やプレゼンシートの完成イメージが持てるようにサンプルを提示する10」、「学生がICTを活用したプレゼンをする11」も、指導の際に参考になります。
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- 1. プレゼンテーションソフトの効果的活用法
- 2. 図解で「見せる」プレゼン資料
- 3. ハイパーリンクを用いたプレゼン資料のナビゲーション
- 4. プレゼンテーションスライドは控えめに
- 5. 学生に対する資料の提示
- 6. プレゼンシートづくりの工夫をする
- 7. 具体物の提示、板書や口頭での説明と映像の提示のバランスを工夫する
- 8. 映像を見せる際に気づいたことを付箋紙に書かせる
- 9. ティームティーチングによるプレゼンテーションの指導
- 10. 作品やプレゼンシートの完成イメージが持てるようにサンプルを提示する
- 11. 学生がICTを活用したプレゼンをする