概要
ここでは、日本語の書き言葉のうち、レポートや答案、論文などに特有な表現に関する注意点を記します。
さらに、段落については、以下のようなポイントがあります。
- 最初の文で段落全体を要約するようにする。
- 読者の知っていることから書く。
- 重要な順や相手の知りたい順に文を並べる。
- 手順や因果関係は時系列に並べる。
- 内容を簡潔に表現する見出しをつける。
- テーマごとに段落を分ける。
できればレイアウトやデザインについても注意して見てあげましょう。
- 用紙の使いかたとして、余白の取り方や行間の取り方が適切かどうか。
- 書体の使い分けができているかどうか。
- タイトルの位置が統一されているか。
- 文字が小さすぎないか。
口頭発表を行わせる場合には、次のような点にも注意しましょう。
- 聴衆用の資料と口頭原稿は別にして、聴衆が聴く意味を感じられるようにしてあるかどうか。
- PPT(パワーポイント)の画面は、暗色の背景に明色の文字で表現したほうが見やすい。
- 1ページに情報を詰めすぎていないか。
- 全体の流れと現在の位置の関係が分かるようになっているか。
以上のような点に注意してゆけば、留学生のレポートや論文の品質を向上することができるでしょう。
(黒須 正明)