概要
LMS(Learning Management System)にはどのような機能があり、どのように選べば良いかを理解します。
LMSの機能
LMSには、以下のような機能があります。
(1)シラバスの提示
授業の各回の概要をWeb上で提示することができます。
その編集もWebブラウザ上で行えるため、例えば、授業の内容の一部を次回にまわすといった授業途中での弾力的な変更を行うことができます。
(2)授業資料の提供
授業資料の編集、提示をWebブラウザ上で行うことができます。
例えば、新規ページの作成、リンクの作成、画像の表示、動画の表示、ファイルの配信等を行うことができます。
(3)レポートの提示と回収
提出期限等を指定したレポート課題の提示をWeb上で行うことができます。
学生は、作成したレポート(Wordファイル等)の提出をWebブラウザを通して行うことができます。
(4)小テストの実施
○×問題や穴埋め問題等の小テストをWebブラウザ上で作成し、また、解答することができます。
小テストの結果は自動採点することや、Excel等で読み込めるファイルとしてダウンロードすることもできます。小テストに映像を組み込んだり、テストの結果により表示するWebページを分岐させることもできます。
(5)アンケートの実施
例えば、Moodleには、アンケートモジュールがあり、5段階評価や自由記述等のアンケートをWeb上で実施することができます。
電子的に処理しやすい利点があることから、授業評価等でも利用されています。また、毎回の授業の感想等を集めるには、「フォーラム」といった掲示板機能等も利用できます。
(6)携帯電話との連携
Moodle for Mobiles等、携帯電話に特化したLMSもあります。
携帯電話を使った小テストや、携帯電話で授業の感想を書かせるといった利用ができます。
LMSの選び方
どのような機能が利用できるかはLMSごとに異なります。利用者がどのような機能を望むかによってどのLMSを選ぶかを考える必要があり、利用者の望む機能とLMSの機能が合致する場合に、LMSの有用性が高まります。
(柳沼 良知)