Q. LMSとは何ですか

概要

LMS(Learning Management System)とは何か、どういった目的に利用されるか、どのようなものがあるかを理解します。

パソコンやインターネット等のICTを活用した授業では、例えば、以下のようなことが可能になります。

  1. インターネットを通じたデジタル化された教材や課題の配信
  2. 資格取得などの際に有効となる自動評価やフィードバック
  3. インターネット上での議論や学生間の交流、相互補助、時間や場所に縛られない柔軟な学習
  4. オンラインでの学習者支援によるドロップアウト率の低減や満足度の向上

このようなICTを活用した授業を行うための基盤として用いられるのが、学習管理システム(Learning Management System)です。LMSは、遠隔教育に用いられるだけでなく、対面授業のサポートにも用いられ、成績の向上や、学生とのコミュニケーションの促進などの教育効果を上げています。
LMSとしては、Moodle、Internet Navigware、WebClass、Blackboard、WebCTなど、商用システムやオープンソースのシステム等、様々なシステムが提案されています。また、独自開発システムを利用している大学も多くあります。

Moodle

メディア教育開発センター発行「eラーニング等のICTを活用した教育に関する調査報告書(2008年度)」によれば、日本国内で最も利用されているLMSはMoodleです。Moodleは、オープンソースのLMSであり、無償で利用することができます。プログラムのソースコードが公開されており、ライセンス条項に従えば、利用者側でソースコードを改変することもできます。
また、Moodleでは、テスト、アンケート、ポッドキャスト等の機能を提供する部品はモジュールと呼ばれ、その仕様が公開されていることから、利用者が独自のモジュールを開発し、公開することもできます。多数のモジュールが公開されており、MoodleのWebページからダウンロードし、利用することができます。

(柳沼 良知)

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最終更新日 : 2012年4月28日