Q. メーリングリストの有効な活用方法を教えてください

概要

メーリングリストは複数の人のメールアドレスをひとつのメールアドレスにまとめたものです。メーリングリストのメールアドレスにメールを送ると、そのメールはメーリングリストに含まれている複数の人のメールアドレスに送られます。図の例では、group@xyz.ac.jpにメールを送ると、メンバであるa@xyz.ac.jp、b@xyz.ac.jp、c@xyz.ac.jpにメールが送られます。つまり、メールを送る側からすると個人個人のメールアドレスをいちいち指定しなくても、複数の人に同時にメールを送ることができるわけです。
これによって一対多の非同期コミュニケーションを行うことができます。メーリングリストに含まれる人数に制限はありませんから、少人数のグループから大学全体まで様々な規模のメーリングリストを作ることができます。また、メーリングリストはメールをやり取りするツールでアクセスできますので、新たなツールの使用方法を覚える必要はありません。

図1 メールと掲示板の連動
図1 メールと掲示板の連動

クラス連絡

あるクラスやゼミに所属する学生全員をメンバとするメーリングリストを作成しておくと、学生への様々な通知に使うことができます。休講、試験、レポート提出などの通知を簡単に行うことができます。メールはパソコンでも携帯電話でも受け取れますから、学生にとっても便利です。

質問受付け

教員や職員をメンバとするメーリングリストは、学生からの質問や問い合わせなどの様々な受付に使うことができます。複数のメンバが問い合わせを受け取りますので、見落としがなくなります。ある教科を担当する複数の教員のメーリングリストを作っておけば、学生の質問を共有することができますから、学生がどこで躓いているのかを全員が把握することができます。学生から見ても問い合わせ先が統一されることで利便性が向上します。

非同期ディスカッション

ひとつの科目やゼミに属する教員と学生をメンバとするメーリングリストを作成して、多対多の非同期ディスカッションを行うことができます。教員からディスカッションのテーマを投げかけ、学生がそれに対して意見を述べたり、調べた結果を報告するといった形で議論を進めることができます。
メーリングリストでディスカッションを行う場合、メールと同じツールが利用できる点が便利ですが、どの意見に対して誰がどのような意見を述べたかといった議論の流れを表示するような機能はありません。そのため過去の意見を検索したり参照したりするには不便です。このためには別項で述べる掲示板を利用します。

(仲林 清)

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最終更新日 : 2012年4月28日