Q. 携帯電話の有効な活用方法を教えてください

概要

最近の学生は、大学入学前から携帯電話を持ち、自由に使いこなしています。携帯電話の最大の特徴はなんといっても持ち運びが簡単であることです。また、電話をかけるだけでなく、メールやWebブラウザ、カメラなど、最近の携帯電話には様々な機能が付いています。このような携帯電話の特徴を活かして、授業中だけでなく、様々な状況で携帯電話を活用することができます。

クリッカー(レスポンスアナライザ)

図1 クリッカーの集計画面図1 クリッカーの集計画面クリッカーは一種のアンケートシステムです。レスポンスアナライザとも呼ばれます。授業中、学生はひとりずつクリッカー端末を操作します。Webアンケートシステムと組み合わせることによって、携帯電話はクリッカー端末として使用することができます。クリッカーを用いた授業では、講師は様々な質問を出し、それに対して、学生はクリッカー端末を用いて回答します。質問の内容は、「講義内容が理解できたか?」といったものから、「この事柄を知っているか?」、「このような意見に賛成か反対か?」、「このような問題に対応するための選択肢はどれか?」など、様々なバリエーションが考えられます。質問に対する回答は即座に集計されます。講師は集計結果を確認して講義の進め方を調整したり、集計結果を学生に提示してさらに議論を進めたりすることができます。このように、クリッカーを用いると、双方向性のある授業を行うことが可能になります。学生は、質問に対する回答を考え、さらに集計結果を見ることで、自分の考えが他の学生の考えと同じなのか、異なっているのかを確認することができます。

教材閲覧

携帯電話は教材閲覧の端末にも用いることができます。Webコンテンツや動画の閲覧などが可能ですので、このようなコンテンツを閲覧できるようにしておくことで、授業中の補助教材としての活用や、授業外での予習や復習を時間・場所を選ばず携帯電話で行うことが可能になります。最近では、書籍などの閲覧も可能になっていますので、さらに多様なコンテンツを携帯電話で活用することが可能になっています。

各種連絡通知

携帯電話のメール機能を用いると、学生に様々な通知を送ることが可能になります。学生個人に個別に連絡のメールを送ることもできますし、ある授業を受講している学生のメーリングリストを作っておけば、休講や授業内容に関する連絡を簡単に行うことができます。

(仲林 清)

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最終更新日 : 2010年4月1日