eラーニングをどのような定義で捉えるかによって異なりますが、放送大学が全国の高等教育機関を対象に2009年および2010年に行った、文部科学省先導的大学改革推進委託事業「ICT活用教育の推進に関する調査研究」が参考になります。
この調査結果によると、オンラインで授業を行っている大学(学部・研究科)の割合は35.7%(n=2,699, 2010年)です。
さらに、全ての授業をオンラインで行う、フルオンライン型の授業を行っている大学(学部・研究科)の割合は16.0%、eラーニングを運営する上で基盤となる学習管理システム(Learning Management System; 以下LMS)を導入している大学(学部・研究科)の割合は40.2%、LMSを授業時間の中で利用している大学の割合は25.3%です。
しかし、これらの利用はいずれも、各大学全体の中のごく一部の科目における利用に留まっているのが現状です。
(辻 靖彦)
参照文献
- 平成21年度・22年度 文部科学省先導的大学改革推進委託事業「ICT活用教育の推進に関する調査研究」委託業務成果報告書
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/itaku/1307264.htm