概要
映像編集ソフトウェアとパソコンを使って、映像を編集することができます。撮影した映像の内容によっては、十分な品質の映像編集が可能です。ここでは、パソコンで教職員自身が編集をするときに必要な機材と手順について説明します。
映像編集に必要な機材
パソコンを使った映像の編集には、次のような機材が必要になります。
撮影に使ったビデオカメラ
ビデオカメラとパソコンをつなぐケーブル:
ビデオテープに映像を記録している場合はIEEE1394ケーブルなど、ハードディスクに映像を記録している場合はUSBケーブルなど
パソコン:
ある程度の処理速度をもち、ハードディスクに空き容量があるもの。必要な処理速度やハードディスク容量は、編集する映像の規格や長さによります。
映像編集ソフトウェア:
パソコンにあらかじめインストールされているソフトウェア、映像編集用フリーソフトウェア、市販の映像編集ソフトウェアから選択。音声編集機能を備えているソフトを使うことを推奨します。
DVDドライブ、Blu-ray Discドライブ等:
編集済みの映像を書き戻すディスクメディア用ドライブ。ビデオカメラに接続してテープ等に書き戻すこともできます。
映像編集の手順
パソコンを使った映像の編集は、基本的に、次のようなステップで行います。以下の機能は、ある程度の機能をもった市販の映像編集ソフトを使うことを前提に説明します。
キャプチャ:
ビデオカメラをパソコンに接続して、映像をパソコンに取り込みます。
トリミング:
取り込んだ映像について、不必要な映像をカットし、教材として必要な部分を抽出します。
映像の編集:
映像と映像とをそのまま繋ぐことを<カット編集>といいます。ソフトウェアによっては、映像のつなぎ目に加える各種のエフェクト(トランジション)が用意されていることがありますが、多用は禁物です。
音響:
映像の開始部分の音が徐々に大きくなるように(フェードイン)、映像の終わり部分の音を徐々に小さくなるように(フェードアウト)音量を調整すると、映像の始まり、終わりが自然になります。BGM(音楽)を付けることもできます。その場合は著作権に配慮しましょう。
タイトル:
映像の冒頭にタイトルをつけたり、末尾に著作権関連情報をいれます。映像画面に説明のための文字情報(テロップ)を加えることもできます。
チャプター設定:
ディスクメディアの場合は、映像の切れ目や要所要所に<チャプター>を設定することができます。
レンダリング:
編集作業が終わった段階で、それらを反映させた映像データを改めてパソコン内に生成します。その処理を<レンダリング>と呼びます。レンダリングには長い時間がかかることがあります。
レンダリングした映像の保存:
レンダリングした映像を、DVD、Bly-ray Disc、ビデオテープなどに記録します。
(仁科 エミ)