Q. 授業で使う映像を撮影するときの注意事項は何ですか

概要

授業で使って効果が上がる映像と、フィールドワーク等での記録映像や芸術作品・娯楽作品としての映像とは、目的が異なるため、映像の撮り方もおのずから違ってきます。伝えたい内容への集中を促すために、シンプルで安定した構図やカメラの動きを心がけましょう。教材用映像撮影は”引き算”がコツです。

教材用映像撮影は”引き算”がコツ

映像はただでさえ情報量が多いものです。情報量が多すぎると、伝えたい対象以外に関心が分散し、映像の作り手が期待する効果がえられないことがあります。教材用映像撮影のコツは、”引き算”にあるといえるでしょう。伝えたい内容への集中を促すシンプルで安定した構図やカメラの動き(カメラワーク)を心がけましょう。余計なものを映さない、カメラをゆっくり動かす、「ぶれ」「ぼけ」を避ける、画面の水平を保つ、などに気をつけるだけでも、映像の品質は向上します。

収録環境は慎重に選びましょう

専用のスタジオがなくても、撮影に適した環境を整えることは可能です。屋内で撮影する場合は、教材に関係のないものができるだけ映り込まないこと、時間によって撮影場所の明るさが変わらないこと、教材に関係のない音(ノイズ)が聞こえず音が響きすぎないことなどは、撮影環境の基本です。また、背景に小刻みな動き(木の葉が揺れる、など)が映っていると、目ざわりに感じられるばかりでなく、映像ノイズの原因にもなりかねないので気をつけましょう。

シナリオを事前に準備

必要十分な情報を盛り込んだシナリオやメモを事前に用意してから撮影すると、効率のよい映像を撮影することができます。

撮影時の講師の服装

デジタルビデオ映像では、濃い色は実際よりも濃く、薄い色はさらに薄くなりがちです。そのため、撮影の時に講師に濃い色の上着を着ていただくと、顔が明るく映ります。また、細かい縞柄、水玉模様などの服は映像に干渉作用(モアレ)を生じさせるので、避けた方が無難です。

(仁科 エミ)

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最終更新日 : 2010年4月1日